【2021年版】自由民主党の谷川弥一は何者？経歴・政策からスキャンダルまで徹底解説

長崎3区で当選回数6回を誇る谷川弥一という議員をご存知ですか？

文部科学委員長を務め、第2次安倍内閣では文部科学副大臣にも任命された実績もあり、自由民主党内でも評価を受けている印象の議員です。
ただ、内閣委員会での質問中に般若心経を唱えて持ち時間を消費しようとした件では、国民から批判の声が上がりました。

実際はどのような人物なのでしょうか？今回は谷川弥一のプロフィールや経歴などを詳しく解説。これまであまり知られていなかった人物像に迫ります！

【自由民主党】谷川弥一とは

引用：谷川弥一公式サイト

<谷川弥一>とは<自由民主党>所属の政治家。<衆議院議員>1941年8月12日生まれ。出身地は長崎県南松浦郡岐宿町（現：五島市）、現在の居住地は不明。趣味は囲碁(3段)、読書、ウォーキングなど。長崎県議会議員のほか自身で建設会社を設立した経歴も持つ。

所属政党	自由民主党
選挙区	長崎3区
生年月日	1941年8月12日生まれ
出身地	長崎県南松浦郡岐宿町（現：五島市）
居住時	不明
出身校	長崎県立長崎東高等学校
前職	長崎県議会議員　建設会社社長
キャッチコピー/政治信条	打成一片
保有資格	不明

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谷川弥一の経歴

ここからは谷川弥一の経歴について詳しくご紹介します。

谷川弥一は地元長崎の県立高校を卒業後、自身で建設会社を設立し経営者として活躍。
長崎県議会議員を務めた後に、自由民主党公認候補として初出馬。初当選以降、比例当選も含めて6選している大ベテラン議員と言えます。

大学へ進学せず自らの力で政治家への道を切り開いてきた、その経歴を見ていきましょう。

【1987年】長崎県議会議員選挙に出馬し初当選

谷川弥一は1971年に株式会社谷川建設を設立し、同社の社長を務めていました。
社長業を務める中でさまざまな出会いがあり、地元五島・長崎や社会・政治への思いを抱くようになります。

その後1987年に会長に就任したことをきっかけに政治家になることを決意。そして同年に長崎県議会議員に立候補し初当選を果たしました。

初当選以降、県議を5期17年にわたって務めあげ、2003年には長崎県議会議長にも就任しています。

【2003年11月】自由民主党公認で出馬し初当選

谷川弥一は2003年11月に行われた衆議院議員総選挙で自由民主党公認候補として初出馬し、初当選を果たしました。

長崎3区であった虎島和夫元防衛庁長官が引退を表明しており、その後継指名を受けての立候補。
民主党の対立候補を破って初当選し、しっかりとその期待に応えました。

【2009年8月】好敵手である相手候補に初めて敗れるも比例で復活当選

谷川弥一は2003年に初当選して以来、2005年の衆議院議員総選挙でも同じ相手候補を破り当選を果たしていましたが2009年に初めての敗戦。

しかし重複立候補していた比例九州ブロックで復活当選し、3選となりました。

【2017年10月】第48回衆議院議員総選挙で6選

谷川弥一は2012年・2014年の衆議院議員選挙においても確実に当選を重ね、2017年の当選で6選となりました。

その間2010年には総務会副会長に就任、2012年には第2次安倍内閣で文部科学副大臣に就任するなど公職の役割も果たしながら活動を行っています。

谷川弥一の政策

ここからは谷川弥一の政策についてご紹介していきます。

大きく6つの政策を掲げ、政治活動を行っています。

離島振興	島民の航路・航空路の運賃低廉化や滞在型観光の促進、離島活性化交付金等などにより離党振興を目指す。
整備新幹線（西九州ルート）早期完成	時間短縮効果や収支改善効果が大きいフル規格での早期開通の実現により全国的な高速ネットワーク形成を目指す。
社会保障の安定維持	誰もが安心、活躍できる人生100年社会を目指し全世代型社会保障の確立・児童虐待防止、こどもの貧困対策に取り組む。
景気対策	働き方改革・AIやIoTを活用し生産性を向上することにより日本経済の力強い成長を目指す。
美しく活力ある農山漁村の実現	農林水産物の一層の輸出促進、森林整備、林業ｲﾉﾍﾞｰｼｮﾝ、新たな木材需要の創出等により第1次産業を守る。
新しい時代にふさわしい憲法へ	①自衛隊の明記②緊急事態条項③合区解消・地方公共団体④教育の充実を含む、時代に沿った憲法へ。

地元長崎に重点を置いた政策はより具体的で、序盤に掲載していることから見ても地元振興に力を入れていると見受けられます。

特に離島振興には力を入れているようで、自民党離島振興特別委員会において、離島地域の要望を踏まえながら精力的に活動を行っている様子がfacebookの投稿からも伺えます。
https://www.facebook.com/tanigawayaichi/posts/1153760695098705

谷川弥一の国会活動

ここからは谷川弥一の国会活動を見ていきましょう。

国会質問回数0回～国会中に質問は無し～

現衆議院議員の任期開始の195回国会以降200回国会までで谷川弥一の国会中での質問回数は0回です。

質問主意書提出回数0回～主な質問内容の例のサマリー文～

谷川弥一の質問主意書提出回数は0回です。

谷川弥一の人物象

谷川弥一はベテラン議員らしい存在感のある佇まいが印象的な人物です。

大胆な発言も多く、九州新幹線の整備にあたって意見が対立していた佐賀県に対し、「中国や北朝鮮を相手にしているよう」などと発言していることからも、自身の考えをストレートに表現する性格と言えそうです。

会社経営をしていた時代には悔しさをいつもバネにて生きていたと述べており、負けず嫌いで粘り強さのある昔気質な政治家であると推察されます。

また、谷川弥一は初当選以来、長崎でも被害の大きかったカネミ油症事件の解決に尽力。被害者救済のための議員連盟に参画するなど解決のために奔走し、被害者救済の実現に貢献したと言われています。このエピソードからも、粘り強さや地域のために活動する姿勢が伺えます。

facebookでは地元長崎のカステラの日（5月3日）について触れるなど、地元愛に溢れる投稿も。常に地域のことを大切に考えている姿に好感を持つ方も多いのではないでしょうか。
https://www.facebook.com/tanigawayaichi/posts/1161443734330401

谷川弥一に対する国民の声

谷川弥一に対して国民はどのような印象を抱いているのでしょうか。率直な声をtwitterからいくつかご紹介します。

【批判に関する国民の声】「佐賀の敵というイメージ」

谷川弥一って佐賀の敵というイメージしかない

— 汁化戎 (@silukaebisu) July 2, 2020

自民の谷川弥一の関係者が公選法で起訴されたけど長崎新幹線どうなるやろか
自分の建設会社を潤すための新幹線だったり、佐賀をバカにする議員だし痛い目にあって欲しいけど

— まゆい (@mayui_ex) July 1, 2020

九州新幹線長崎ルートの新鳥栖駅 – 武雄温泉駅の新幹線建設において意見が対立していた佐賀県に対し、山口祥義知事に『韓国か北朝鮮を相手にしているような気分だ』と発言したことに対する国民の反発の声となっています。

【公職選挙法違反に関する国民の声】「国会議員を名誉職とでも思ってるんじゃ・・」

地元の名士様かなんかわからんけど、名誉欲で金にモノを言わせて当選か？
国会議員を名誉職とでも思ってるんじゃ。
長崎の皆さん疑われますよ、当人が一番卑しいけど。

それにしても自民党の汚職はひどすぎる。

谷川弥一議員陣営2人を起訴 2020年6月30日 https://t.co/e1zVbfouNZ

— RYUTANA (@RYUTANA2) June 30, 2020

諸悪の根源が逮捕されてないからやり直し。

— ハイゼンスレイ (@Xs1wTC8AmFhb6Iw) June 30, 2020

書類送検なの？身柄確保したら、般若心経唱えられるから、うるさいからかw

自民・谷川弥一氏陣営の７人書類送検　運動員買収の疑い：朝日新聞デジタル https://t.co/s2FMK8Mg1s

— ばく〜忍者 (@shitian321136) June 22, 2020

2017年の衆議院議員選挙において法定限度を超える報酬を支払ったとして谷川弥一陣営の関係者7人が公職選挙法違反の疑いで書類送検され、そのうち2人が在宅起訴され1人が略式起訴された事件に対し、谷川弥一自身は無関係のように扱われていることに疑問や不満を抱く国民の声が目立ちます。

谷川弥一の問題行動・スキャンダル

ここからは谷川弥一の問題行動やスキャンダルについてご紹介します。

ベテラン議員の中でもスキャンダルは少ないとはいえず、メディアで報じられる機会も多い印象です。

【2009年10月】会食に呼んだ芸者の料金を組織活動費として記載していたことが判明

谷川弥一は2009年10月、2008年の政治資金収支報告書に、会食に呼んだ芸者の料金15万5736円を組織活動費として記載していたことが判明。その後谷川弥一が全額返金し、収支報告書も訂正すると発表されました。

同支部は「谷川氏の個人的な会食で、不適切な支出だった」としています。

【2016年11月】衆議院内閣委員会の質問中に般若心経を唱える

谷川弥一は2016年のカジノ解禁法案（IR法案）を審議する衆議院内閣委員会で質問に立ち、質問時間が余っているとして般若心経を唱えたり夏目漱石の作品紹介を始めて持ち時間を消費しようとしました。

カジノ法案に関しては審議が不十分との声も上がっていた中で、この審議を放棄する谷川弥一の行動は野党議員から批判の声があがりました。海外のメディアでも報じられるなどしています。

【2019年5月】九州新幹線の整備で対立した佐賀県に「韓国か北朝鮮のよう」と発言

谷川弥一が力を入れていた九州新幹線の長崎ルート整備に関し、財政的な問題から反対の姿勢を示していた佐賀県。その対応について山口祥義知事に「韓国か北朝鮮を相手にしているような気分だ」と発言しました。
その後発言が不適切だったとして「謝罪、訂正したい」と語っています。

【2020年6月】関係者7人が公職選挙法違反で書類送検

2017年の衆議院議員選挙において、谷川弥一陣営の運動員に法定限度を超える報酬を支払ったとして関係者7人が公職選挙法違反の疑いで書類送検されました。選挙カーのアナウンスを担当した女性運動員に対し、4人分の違法報酬として現金計78万円を支払ったとされています。
その後2人が同罪で在宅起訴、1人が略式起訴となり2人には執行猶予付きの懲役刑が言い渡されました。